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2級建築施工管理技士とは?受験資格・試験内容・年収・活かせる転職先を解説

建設業でのキャリアを考えるとき、「2級建築施工管理技士」という資格は避けて通れない存在です。

試験の難易度や受験条件、そして実際の転職活動でどのように活かせるのか、気になる方は少なくないでしょう。

そこで、本記事では資格の基本から試験内容や合格率、転職活用法まで、必要な情報をまとめて解説します。

目次

  • 2級建築施工管理技士とは?
  • 1級との違いを押さえておこう
  • 受験資格を確認する
    • 第一次検定のみ受験する場合
    • 第二次検定も受験する場合(令和6年度以降の新基準)
    • 経過措置(令和6〜10年度)における旧受験資格
  • 資格を取るとどう変わるか
    • 専任技術者・主任技術者に任命されやすくなる
    • 高収入につながりやすい
    • 転職時のアピールポイントになる
  • 主な転職先
  • 年収の目安
    • 大手・準大手ゼネコンはさらに高水準
  • 試験内容
    • 一次試験(第一次検定)
    • 二次試験(第二次検定)
  • 合格率と難易度の実態
    • 効果的な試験対策
  • 関連資格も視野に入れよう
  • まとめ

2級建築施工管理技士とは?

2級建築施工管理技士は、一般財団法人建設業振興基金が実施する「2級建築施工管理技術検定」に合格することで取得できる国家資格です。

施工計画や工程管理、品質管理、安全管理など、建築工事の施工管理に関する知識や実務能力の証明となります。

試験には「建築」「躯体」「仕上げ」の3種別があり、自分が携わる業務に合わせて選択します。

種別 対象工事 主な業種・業務例
建築 建築一式工事 ゼネコンなど
躯体 主要構造部分に関する工事 大工、型枠工事、とび、鉄筋工事 など
仕上げ 内外装に関する工事 屋根工事、防水工事、塗装工事 など

試験は一次(第一次検定)と二次(第二次検定)に分かれます。一次に合格すると「技士補」、二次に合格すると「技士」となり、いずれも国土交通省への申請が必要です。

一次試験は年2回、二次試験は年1回の実施です。

1級との違いを押さえておこう

1級には建築・躯体・仕上げの種別区分がなく、合格者は分野を問わず同等に扱われます。その分、求められる知識・スキルの幅は広くなります。

また、権限の範囲でも差があります。2級の合格者は、特定建設業の専任技術者や監理技術者にはなれません。

発注者から直接受注した1件あたりの下請契約が4,000万円(建築工事業は6,000万円)以上の場合は特定建設業許可が必要となりますが、そこで求められる人材要件を満たすには1級が必要です。

さらに2級は、出願時に選んだ種別の工事においてのみ専任技術者・主任技術者になれるという制限があります。

1級のように全工種で対応できるわけではない点を、あらかじめ理解しておきましょう。

受験資格を確認する

第一次検定のみ受験する場合

試験実施年度に17歳以上であれば受験でき、学歴・実務経験は問いません。

第二次検定も受験する場合(令和6年度以降の新基準)

令和6年度から受験資格が見直されました。

  • 2級第一次検定合格後:実務経験3年以上
  • 1級第一次検定合格後:実務経験1年以上

※建設機械種目は2級第一次検定合格後に2年以上の実務経験が必要。

経過措置(令和6〜10年度)における旧受験資格

令和10年度までは旧基準との選択が可能です。学歴別の実務経験年数は以下のとおりです。

最終学歴 必要な実務経験
中学校・高校中退 8年以上
高校・中等専門学校・専門学校(専門課程) 4年6か月以上(指定学科卒は3年以上)
短大・高等専門学校・専門学校(専門士) 3年以上(指定学科卒は2年以上)
大学・専門学校(高度専門士) 1年6か月以上(指定学科卒は1年以上)

指定学科には工学・建築・土木・林業・情報工学などが含まれます。詳細は建設業振興基金が公表する「受検の手引」で確認してください。

また「躯体」「仕上げ」の種別は、技能士資格による受験ルートもあります。1級技能士であれば実務経験なし、2級技能士であれば実務経験4年で受験可能です。

ただし、1級技能士の取得自体に実務経験が必要なため、実質的に実務経験ゼロで取得することはできません。

資格を取るとどう変わるか

専任技術者・主任技術者に任命されやすくなる

ある規模以上の建設会社では、営業所に「専任技術者」、工事現場に「主任技術者」を配置することが法律上義務づけられています。

2級建築施工管理技士はこの要件をクリアする資格のひとつであるため、有資格者はこれらのポジションに就きやすくなります。

仕事の範囲が広がり、より責任のある業務を任されるきっかけになるでしょう。

高収入につながりやすい

専任技術者・主任技術者という責任ある立場に就けることで、給与水準も上がりやすくなります。

また資格保有そのものが評価され、手当などに反映される企業も多くあります。

転職時のアピールポイントになる

建設業は企業数が多く、施工管理の有資格者を求める求人も幅広くあります。

転職活動において、2級建築施工管理技士の資格は自身の経験や知識を示す要素の一つになります。

主な転職先

2級建築施工管理技士の取得者が転職先として選ぶことの多い業種・企業は以下のとおりです。

  • ゼネコン
  • ハウスメーカー
  • リフォーム会社
  • 解体業者
  • 建設コンサルタント

職種は施工管理が中心となりますが、建設業全般にわたって活躍できる資格です。

年収の目安

建築施工管理技術者の年収は、公開されている調査データからおおよその水準を確認できます。

転職サービスdodaが公開したデータ(2021年12月)によると、施工管理の平均年収は442万円。年代別では以下のような数字が示されています。

年代 平均年収
20代 387万円
30代 510万円
40代 579万円
50代以上 602万円

転職サービスdoda「平均年収ランキング(165職種別の平均年収/生涯賃金)」のほか、以下の記事の許可を得て参照しております。
2級建築施工管理技士は転職に有利?取得するメリットや取得難易度・受験資格、平均年収について解説

また「求人ボックス 給料ナビ」(2022年9月)では施工管理の平均年収は468万円、年収幅は316〜829万円と報告されています。東京都・神奈川県では平均より30〜50万円高くなる傾向も示されています。

厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」では、建築施工管理技術者の平均年収を586.2万円(平均年齢42.6歳)と公表しており、経験の積み重ねが収入に直結する職種であることがわかります。

大手・準大手ゼネコンはさらに高水準

大手・準大手ゼネコンでは、平均年収が1,000万円を超えるケースもあります。

こうした企業では1級建築施工管理技士を持つ人材が主に求められていますが、2級取得後に実務経験を積んで1級を目指す人も少なくありません。

加えて、2024年問題への対応として36協定に基づく休暇取得の整備も大手ゼネコンを中心に進んでいます。

年収や労働環境を重視する場合は、こうした企業の求人を確認してみるのもよいでしょう。

試験内容

一次試験(第一次検定)

マークシート形式の択一式で、制限時間は2時間30分。合格ラインは60%以上です。

科目 形式
建築学等 四肢一択
施工管理法 四肢一択または四肢二択
法規 四肢一択

四肢二択問題は、選んだ選択肢が両方正解の場合に限り得点となります。一部は選択問題で構成されているため、苦手分野をある程度カバーしやすい構成です。

二次試験(第二次検定)

マークシート式(四肢一択)に加えて、記述式問題が出題されます。記述では自身の実務経験をもとに、施工管理の取り組みを具体的に答える設問もあります。

合格ラインは60%以上ですが、記述の分量が多いため計画的な準備が欠かせません。

合格率と難易度の実態

過去5年間の合格率は以下のとおりです。

年度 第一次検定(学科) 第二次検定(実地)
令和3年度 49.0% 35.1%
令和2年度 35.0% 28.2%
令和元年度 31.6% 27.1%
平成30年度 25.9% 25.2%
平成29年度 38.7% 28.9%

第一次検定は25〜50%、第二次検定は25〜35%程度で推移しています。

注意したいのは、第二次検定には実務経験に基づく受験資格が設定されているという点です。

現場経験者のみが受験できる試験でこの合格率であることを踏まえると、しっかりとした対策なしに合格することは難しいでしょう。

効果的な試験対策

  • 過去問の反復
    類似問題が多く出題される傾向があるため、過去問を中心に学習を進めるのが基本です
  • 記述問題の練習
    品質・工程・安全管理に関する知識を要点を絞って記述する練習を積んでおくと、本番での対応力が高まります
  • 最新情報の確認
    試験の傾向や合格率は年度により変化するため、最新の情報をチェックしながら準備を進めましょう

関連資格も視野に入れよう

2級建築施工管理技士は建築工事全般を対象としていますが、専門工事に特化した以下の関連資格もあります。

担当する工事や所属する会社の業態に合わせて検討してみてください。

  • 2級土木施工管理技士:土木・鋼構造物塗装・薬液注入など
  • 2級電気工事施工管理技士:600V以下で受電する施設の電気工事全般
  • 2級電気通信工事施工管理技士:インターネット・LAN・防犯カメラ・放送設備など
  • 2級管工事施工管理技士:給排水・空調・ガス・消防設備など
  • 2級建設機械施工管理技士:特定の建設機械の操作・運転・施工計画立案など
  • 2級造園施工管理技士:公園・庭園・街路樹などの造園

まとめ

2級建築施工管理技士は実務経験が必須で、合格率も決して高くはない国家資格です。資格を取得することで、専任技術者や主任技術者などの要件を満たしやすくなり、担当できる業務の幅が広がる可能性があります。

建設業の幅広い業種で活かせるため、取得を目指す人も多い資格です。1級へのステップとしての意義もあるので、将来的にどのような現場や立場で働きたいかを考えながら準備を進めるとよいでしょう。

建築・施工管理分野での転職を検討している場合は、建設・建築業界に特化した転職サービス「建築転職」を活用する方法もあります。

施工管理をはじめとする建築系職種の求人情報や転職ノウハウを扱っているので、建築業界での転職を検討している場合は、求人動向の確認や情報収集に活用できます。

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最終更新日:2026.06.09

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